14歳で拒食症になってから

現在28歳.14歳で拒食症になってからの経過を書いています.拒食症で悩む方,御家族の方,友人の方などの少しでも参考になれば...と思います.

これまで(11)19歳 拒食症と浪人生活

【2008年(18,19歳)】浪人生活

浪人生活はとても充実して生きやすいものでした。


全く新しい仲間に囲まれ、受験勉強以外のことを考えなくていい。
規則正しい生活をとにかく送ればいい。


予備校には母の弁当を持っていきましたが、午前の休み時間に食べて、夕飯までの時間を大いにあけてお腹が空くようにしました。
ただし全ては食べずに相変わらず半分くらいは捨てていました。
そういえば捨てずに済むように、ご飯の盛り付けを私が率先して行い、規定よりも少なく入れることで出来るだけ廃棄量を減らす努力もしました。
しかし母に減らして入れていることを指摘され、断念しました。
やはり、母の見えないところで捨てるしかないのだ、と諦めていました。


夕方6時頃には家に帰り、いつも同じ時間に夕飯を食べることができたので、とても気持ちが安定していました。
母は少ない量のおかずを多数用意してくれました。
それは拒食症の私にとっては食べやすいことでした。
食べることが基本的に好きなので、でも一つ一つをたくさん食べることは怖いので、少量多数はとても嬉しかったです。


模試のときはどうしても終わりが夜8時になるのですが、遅く食べる=太る、という恐怖に囚われていた私は、せめて模試が終わってすぐさま食べないと不安で不安で仕方ありませんでした。
しかし一人で外食というのも、ハメをはずしてしまいそうで怖くてできませんでした。
結局、もし会場の近くに母に来てもらい、一緒に外食しました。
たまの外食。
食べるのが途中で怖くなれば母に食べてもらえる。
ハメをはずさなくてすむ。
とても安心できる食事でした。


休みの日はいつもお昼にうどんと卵とハムを食べました。
80グラム、とかだったかなぁ??
うどんは私が重さを測って母に渡しました。
肉付きに不安がれば数グラム減らしたりして。


そんな生活で太ることも痩せることもなく(体重は知らなかったし知りたくなかったので分からないですが)平穏に浪人生活が過ぎました。



予備校での成績はとても良かったです。
東大には不合格でしたが、それまで本当に勉強しまくりでしたから、基礎知識はよく見についていました。
そして改めて予備校で体系的に学ぶことで自分の知識をきちんと整理でき、気持ちいいくらい授業を吸収できましたし、もしでもいい成績を残せました。
それがまた精神安定につながっていたと思います。

一年目に東大に落ちて、予備校でしっかり勉強したことはその後の学びに大いに役立ちました。
落ちて良かったと、割り切っていられました。