14歳で拒食症になってから

現在28歳.14歳で拒食症になってからの経過を書いています.拒食症で悩む方,御家族の方,友人の方などの少しでも参考になれば...と思います.

これまで(4)17歳 拒高2、食症の病院通い

【2006年秋冬(17歳)】病院通い
そこから病院通いが始まりました.
まずは先出の国立の精神科へ.
女性の優しい先生で,特別嫌だとは思いませんでした.
でも,こんな風に話を聞いてもらっているだけで治りっこないよなあと思っていました.
平日の午後の診察しかなかったので,授業を毎回抜けていました.
大体,得意な英語の授業を早退していたかな・・・
どういう頻度でいっていたか正直覚えていません.
でも毎回母と駅で待ち合わせて行っていました.
それほど苦痛ではなく,むしろ行くことで運動量が増えて嬉しかったです.


学校では体育は見学,バドミントン部も見学になりました.
とても体が楽でした.
通学だけでも辛かったので,助かったーという気持ちです.
でも運動量が減る分の太ることへの恐怖はありました.


だんだんと,夕飯の時間に空腹でないことが怖くて,とにかく早く昼食をとってしまおうと,早弁をするようになりました.
どんどん前倒しになって,どういうきっかけか忘れましたが,朝に家でお弁当を食べるようになりました.
お弁当箱につめる意味はもうないのですが,食事量が目で見て分かるという意味で,私も母も安心できたのでしょう.


一番つらかったのは夕飯の時でした.
母はヘルシーなおかずを数多く作ってくれました.
その頃は,家族みんなバラバラで夕食をとっていたので,私はダイニングテーブルで一人10品近くの夕飯を食べなくてはいけませんでした.
どこかで聞いた話ですが,拒食症の人は1つのものをたくさん食べるより,複数のものを少量で食べるほうがイイと.
それで品数増やしてくれていたのかな.

母は時に目の前に座って見張り,時にキッチンから他の家族の夕飯を作りつつチラ見している感じでした.
私はゆっくりゆっくり,よく噛んで食べて,どの料理にも一口ずつ箸をつけておいて,食べきらずに終えていました.
食べ終えると,母は「分かった,いいよ」と言ってくれることもあれば
「残し過ぎじゃない?だめだよ,もっと食べなさい」と怒られることもありました.
怒られると,泣きそうになりながら一生懸命もう一口二口食べるのです.
食べて体中に血がめぐる感じがとてつもなく嫌でした.
夕飯後はいち早く自分の部屋に戻り,勉強三昧でした.
夕飯を思う存分食べられない日は,低血糖の症状を感じながら,ボーっとする頭で一生懸命に勉強しました.
自分のアイデンティティ確立のためにも,東大を目指していましたので.



こんな感じで,とりあえず国立の精神科に通いながら高3を迎えたのだったと思います.
このあたりのことは細かくは覚えていませんね....